漫画「夏目友人帳」13巻 特別編11 北本と夏目 親睦の軌跡
前話に引き続き、サブキャラ 北本と夏目の出会いについてのお話。
この13巻はサブキャラぞろいで嬉しいです。
普段日影がメインに出てくるってなんか好き笑
前回の話
⇒⇒漫画「夏目友人帳」13巻 特別編10 西村と夏目の出会い その①
ではさっそく、北本と夏目の出会いからどうやって仲良くなっていったのか見てきましょう。
目次
漫画「夏目友人帳」13巻 特別編11 北本と夏目
あらすじ
友人西村のクラスに男の転入生が入ってきたことを知る北本。
とはいっても、男だし他クラスだしでそれだけで終わるはずだった。
ある日、廊下を歩いていると風で持ってたペーパーが飛ばされる。なぜかとれそうで取れないその紙を拾ってくれたのが夏目だった。
その後、友人の西村が夏目と親しくなり三人でつるむようになる。
北本は去年父親が病気で倒れていた。幸い回復傾向なのでよかったものの、明日はどうなるかわからないという不安が自分にまとわりつくようになる。
一方で、大学に進むか就職するかという岐路にも立たされていた。そうしていつのまにか、親のいない夏目と自分が近い存在だという感覚をおぼえていた。
そんなある日、学校で居眠りをしていると夏目と一緒に学校から出られなくなってしまう・・・
見どころ
ティーンの心
切ない~。なんていうんですかね。このどうしようもない不安感が漂う感じ。
高校時代に感じる、あの独特の浮遊感。今後の将来、まわりの判断に戸惑う自分。
かといって、相談するのも気恥ずかしく一人で抱え込んでしまう悩み。ザ・青春っていう空気がこの話には漂っています。
北本と夏目
この話の主軸である二人。どこかしら通じるものがあったんですね。
西村もそうでしたが、実は北本も家庭の事情をかかえていました。
快方には向かってはいるものの、大病をした経験のある父親が北本にはいました。
それによって、一家の長となる責任が彼の中に芽生えてきたんですね。
と同時に、親のいない夏目を見て自分もこうなるのではないかという不安が出てきたり。
親戚にお世話になってるという夏目が将来の話を藤原夫妻にしにくいように、自分も地元で働くか考えていると周りに伝えにくいと思っていたり。
夏目がそのことを知っていなくても、北本にとっては親近感がわいたのだと思います。
この事件以降話し合ったりして、お互いの絆が深まったのではないでしょうか。
名言
北本の観察力
なぜだか一瞬ガラス玉のような目にみえた
北本が夏目と会って、目を見た時の感想です。
二回目に会ったときは夏目には両親がいなくて親戚をたらいまわしにされているという事を知って、それで目だけが作り物のように光って見えるのかと納得しています。
それからも、話をしていると急にふっと遠い目になる夏目の目が気になったり、将来の話をすると目から光が消えてしまう夏目にも気が付いています。
北本は夏目の目から何かを感じ取るのが得意なのかもしれませんね。
夏目の言葉
優しい奴には優しい友人が出来るんだな
西村が一方的に夏目に絡んでるんじゃないかと心配した北本が夏目に声をかけました。
その時の夏目の返答です。
北本も言ってますが、こういう照れくさいことは普段はあまり口に出して言えるものではありません。
しかし、それもふっと口に出して言える夏目はやはり素敵な人物ですね。
夏目の思い
―北本・・・おれさ本当は
ずっとここにいたいんだ
きっとそれじゃだめなんだけど
もう どこへも行きたくないよ
ここが好きなんだ
ずっとここにいたいんだ
妖を二人でやりすごした後の夏目の言葉です。
夏目にとって今の環境はすばらしいところです。
素晴らしい友人、優しい親戚にやっと出会えた。そんなほっこりとするセリフです。
変化を望まなくてはいけないのかもしれないけれど、それでも自分はここがいい。
あぁもう夏目。ほんとおめでとうって言ってあげたいです。
まとめ
北本と夏目の今回の話。でも、じつは話は広くて。ティーンが誰しもが経験する不安だったり、焦りだったり、寂しさだったり。
そういうものをすごく表現した回だったと思います。
さらにそこに、夏目の今の気持ちを盛り込むことであったかい話になってるんですね。
夏目ほんとにおめでとう。北本や藤本たちといつまでも幸せに!
前回の話
⇒⇒漫画「夏目友人帳」13巻 特別編10 西村と夏目の出会い その①
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