熱量すごすぎて〇〇な映画ナンバーワン?映画「関ヶ原」の感想
久々の更新になりました。
いまさらながら、岡田准一さん主演映画「関ヶ原」の感想をまとめようと思います。
若干ネタバレありで書いていきますので、まったく知識なしで見たいという方はご退出ください。
映画「関ケ原」予告
目次
観たきっかけ
管理人がこの映画を観たきっかけは、同じく岡田准一さん主演映画「海賊と呼ばれた男」がすごく素敵で、俳優としての岡田准一さんの演技が見たかった事。
そして、関ヶ原という題材で作られた、策略、アクション性、盛り上がりに期待して観ました。
上の予告動画を見ていただけるとわかるのですが、見るだけでワクワクします。
どうだった?実際の映画「関ケ原」
さて、では実際にこの映画を見てどうだったのかというと。
正直、上の期待のすべてを裏切られました!笑
ではなぜそう感じたのか、読者さんが気になりそうな情報も入れつつ順繰りに説明していこうと思います。
それぞれの俳優さんの印象
俳優としての岡田准一は?
今回の目的の一つでもあった、俳優 岡田准一の演技。正直、以前観た「海賊と呼ばれた男」の方が良かったですね。
間だったり、コミだったりそういうのをためる間も無く足早な演技が目立ちました。
でもこれは岡田准一さんだけの話ではありませんでした。(詳しくは「策略」の期待の裏切りのところで書きます。)
岡田准一さんのきりりとしたイケメンっぷりは眺められますが、正直それで楽しめるかというとう~んというところでした。
有村架純ファンにとっては?
今をときめく女優、有村架純さん。
彼女が出ているからという理由で、この映画を見る人もいるかもしれません。
問題は彼女目当てで、この作品を見るべきなのかというとこですね。
役どころとしては、岡田准一さん演じる石田三成に命を助けられ、仕えることとなるくノ一「初芽」です。
やがて二人の関係はお互いを愛し合う関係に。
ただ、途中初芽はとある忍びに命を狙われ、石田三成の目の前から姿を消します。
よって、キュンキュンする架純ちゃんが見たい!というの方が見るのはちょっと違います。
また、忍びならば派手に裏で活躍するに違いないと思って活躍に期待をして観るのも違うと思います。
泥だらけになりながらも主人を思う、切ない姿が印象的です。
東出昌大はカッコいい?
イケメン俳優 東出昌大さん。
映画「関ケ原」では、石田三成側の西軍の武将「小早川秀秋」役として参加します。
だけど、正直格好良さは皆無。なよなよとして判断力に乏しく、石田三成の方が断然判断力が高くて素敵です。
かっこいい東出昌大さんを観たいという場合は、この映画はスルーするべきかも?
役所広司さんの家康は?
役所広司さんは管理人の好きな俳優さんの一人です。
映画「最後の忠臣蔵」が特に好きで、あの何とも言えない嫌な予感が的中するラストはホント迫真の演技です。
さて、そんな役所広司さんが同じく管理人の好きな俳優 岡田准一さん演じる、石田三成の大敵 徳川家康を演じるという。
まさに管理人にとって夢の対決!
のはずだったんですが、どうにも今回の役所さんは熱がこもりすぎていたのかセリフが節々聞き取れない箇所がありました。
もともと滑舌が悪い俳優さんではないはずなので、ホントに残念です。
え?今なんて言った
今回の期待の二番目。
関ケ原という戦の性質上、ち密な頭脳戦、心理戦などを期待して映画を観ていました。
そして、それは演じる役者さんも同じだったみたいで、みなさん熱が入りまくっています。
というか、入りすぎです笑
そう、あまりに熱量が入りすぎて何言ってるか劇場でほぼ聞き取れないんです。
私みたく、関ヶ原って石田三成と徳川家康の戦いでしょ〜くらいの知識しか持ち合わせていない人間にとって、流れに追いつけないレベルで口が早い。
通常の時代劇の⒈5倍速くらい早口でストーリーがドンドン進む。
知識ない人にとって聞き取れなければ、話の進みで補完するしかないんですが、色んな人物が出るわ出るわ。
おかげさまでストーリーの二割位しか理解出来ていないです笑
ストーリーが理解できていないという事は、当然ながら「盛り上がり」もうまく理解することが出来ません。
頼みの綱のアクション
そう、劇場での管理人はまさに置いてけぼりを食っていました。
話が理解できないのに、どんどんとストーリーが進んでいく。
そんな人間が、最後に映画を楽しむとしたらそれはもう頼みの綱のアクションシーンしかありません。
予告編で見ていた、強そうな武将「島左近」や、力自慢の武士たちが敵を切り伏せていくところが見れるに違いない。
と、思っていたのですがこれも期待外れ。
絶対に強いはずの島左近の強さがいまいち表現されていないし、合戦に妙なリアリティを追求したせいかアクションシーンとして面白くありませんでした。
原作「関ケ原」を読んだ人にはおススメできるのか
と、ここまで書いていてると、全然この映画を褒めていないじゃないか。
それは管理人の勉強不足だからだ。
「おまえ、原作読んでないからそんな事言うんだ」( ゚Д゚)
とか声が聞こえそうなので、実際に他の方のレビューと原作を読んだ方のレビューをまとめました。
これぞ映画。圧巻のスケールに映像美。岡田も平も役所も素晴らしい。音楽がすごい。インパクトがあり関ヶ原の世界観を作って見事な手腕を発揮していた。
絶対みるべき映画である。
という好印象もある一方で、
あまりに原作と違いすぎて、愕然。
重要な登場人物の描きが殆どないので、その死の重みが全く感じられない。
話の軸は、原作にはない「忍者×三成ベース」に進んでいくので、ストーリーがカスカス、ぺらぺらです。<中略>
原作と違うのも気になるが、歴史背景的に、ここはキッチリ描かないと伝わらないというポイントがさらっと流されて、女忍者との絡みエピソードをつっこんでくるので時々、B級特撮ヒーローものを見にきているような錯覚に。
歴史的にも、原作にも忠実でない映画だった。
原作と話違いすぎ
と、「原作と違う内容で、さらに内容が薄っぺらい」「早口で何を言っているのかわからず、テンポが速くてついていけない」という意見が多かったです。
原作が好きで、映画化されたので喜んで観るという方には注意が必要かもしれません。
それもそのはずで、原作は司馬遼太郎先生が書いたもので、文庫本上中下巻に分かれる大作。
どう考えても、二時間30分くらいの尺で収まる代物ではないのです。
関ヶ原(上巻)改版 (新潮文庫) [ 司馬遼太郎 ]
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まとめ
主演に岡田准一さん。そのほか、役所広司さん、有村架純さん、東出昌大さんなどなどそうそうたるメンツを集めて作った映画「関ケ原」。
しかし、ふたを開けてみると正直残念な作品となってしまっていました。
敗因としては、無理くり有村架純さんを入れたかったのか、中途半端に忍者ベースで話を進めてしまったこと。
文庫本上中下巻からなる大作を無理くり二時間三十の尺に収めたがゆえに、早口になったり、見せどころを削ったりして説明が不十分かつ中途半端になってしまった点でしょうか。
正直、管理人は邦画でこれほど字幕が欲しいと感じた映画は今までありません。
まさに「聞き取れない映画ナンバーワン」です笑
二度目で観るとしたら、絶対に字幕を付けてみます。
字幕が必要な邦画って何よ、ある意味気になるわ!って方にお勧めしますが、まかり間違ってもお年寄りなどにはお勧めしません。