映画「アンドリューNDR114」のおすすめポイントはここだ!
どうも管理人katuです。
前回の記事で映画「アンドリューNDR114」は人間がロボットに感情移入してしまう映画なんだ~とお伝えしました。
⇒人間がロボットに感情移入? 映画「アンドリューNDR114」
今回は、なぜ感情移入してしまうのか。おすすめポイントはどこなのかについて書いていきます。
※コチラの記事はネタバレを多く含みます
目次
人間がロボットに感情移入?
アンドリューの魅力
ロボティックス社が発売した家事手伝いロボットNDRはごく普通のロボットでした。感情というものはなくただ与えられた仕事を淡々とこなすだけのロボットです。
しかし、アンドリューと名前がつけられたマーティン家が購入したNDRは違っていました。ある日アンドリューは一家の次女の一番のお気に入りのガラス製の置物を手を上手く使うことが出来ずに落として壊してしまいます。当然次女は怒り、悲しみます。
そうして、アンドリューは次の日になんと樹の流木を頼まれてもいないのに彫刻したのでした。それは落とした置物をさらにグレードアップしたもの。つまり、彼自身が「創作した」ものでした。
この事から、一家の主リチャード・マーティン氏はアンドリューには「自我」があるのではないかと思い、毎日日課として時計作りをさせます。さらには、手伝いロボットでは一生習わないような人間の性についてやジョークなども彼に教えるのでした。
彼の作った時計は人気を呼び、かなりの額を稼ぐことが出来るようになりました。その稼いだ額をリチャード氏はすべてアンドリューのものとして、彼に与えたのでした。
やがて、時は過ぎアンドリューは、人間であれば当然のように「自由」を求めるようになります。
マーティン家の一部の人々は彼を人間として扱い、命令を下すということはしてきませんでしたが、それでも彼は本当の自由。「自立」を求めたのでした。そして彼は、一人で家を作り住み始めます。
と、ここまでが話の中盤。そこから長いので省略しますが、ある女性に恋をし、人間に近づくために人工臓器を体に埋め込み、五感を味わえるようになったり、そしてその人と一緒に一生を添い遂げる事を決断したりします。
話の全編を通して言えるのは、アンドリューの「成長」です。人間に近づき、やがて人間に恋をして、さらに人間と同じように亡くなる。ロボットの映画を観ているはずなのに、いつの間にか人間の一生を観ているそんな気分になってくるのです。
なぜロボットに感情移入してしまうのか
なぜロボットなのに人間としていつの間にか観てしまい、感情移入をしてしまうんでしょうか。これには表情の魔術と俳優 ロビン・ウィリアムズの演技力 そして、ストーリーが鍵となっていると思います。
表情の魔術
ロボットのアンドリューですが、このNDR型には表情をある程度表現できるように「眉の動き・目の瞬き・口の動き」が意識されていると思います。
それによって、我々はあたかも人間が感情を表現しているようにロボットの顔を観てしまうです。
俳優ロビン・ウィリアムズの演技力&ストーリー
そして、話の中盤に差し掛かるとアンドリューは今まで完全に見た目がロボットであった自身の体を変えます。まるで人間のような体にボディーをチェンジするのです。そこで、俳優ロビン・ウィリアムズの登場なわけです。
彼は、人間の姿をしつつも中身がロボットであるアンドリューを見事に演じました。それにより、我々人間は今まで観てきたロボットが本当に人間になったかのような錯覚を起こして、ロビン・ウィリアムズの容姿のアンドリューをロボットとして捉えます。
目の前のアンドリューはロボットなんだけど人間。人間なんだけど、ロボットという鏡のような存在として観客の前に現れるのです。
また、最後にアンドリューは「愛するものと最期を共にしたい」という人間らしい決断を、半永久的に動ける自らの肉体を犠牲にしてまでします。そういった面でも、これはもはやロボットではないという気持ちが沸き起こってしまうのかもしれません。
おすすめポイント
で、結局おすすめポイントどこなのよって事ですが、上記に書いた様にこの映画は俳優ロビン・ウィリアムズの演技力とうまいストーリーがすごいと思います。というわけで、この映画のおすすめポイントを2つ。
ロビン・ウィリアムズの演技力のおすすめポイント
自分を愛してくれた次女のリトルミスが亡くなるシーンです。
ロボットの彼には死というものもその当時はなかったので、幼い次女だったリトルミスもやがて老婆になり、亡くなってしまうんですね。そして、ロボットが故に涙腺も存在しない。そんな時に、泣きたいのに泣けないという表情のロビン・ウィリアムズの演技がすごいんです。
ストーリーのおすすめポイント
全体の流れが素敵だと思うのですが、それでも一場面を切り取るとしたら、私はラストの「アンドリューの最期」でしょうか。
彼は愛するものと年を取り、亡くなることを選びました。
そして、世界議会で自らの存在を認めてもらうための裁判を起こしてその議会の判決を老いた妻と一緒にベットに横になりながら待つんですね。
老人夫婦がしっかりと手を重ねあうその姿がとても素敵です。
まとめ
映画「アンドリューNDR114」は俳優、ストーリーにも優れた作品だと思います。
そのため、本来は絶対に共感できないであろうロボットの気持ちに対して共感し、温かい涙を流してしまうんです。
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