映画「60歳のラブレター」熟年離婚の果てに何をつかむか… 橘家の場合

邦画

どうも管理人katuです。

今回は、映画「60歳のラブレター」に登場する夫婦。中村雅俊さん演じる橘孝平と、原田美枝子さん演じる橘(小山)ちひろのケースを見ていきましょう。

彼らが、本当にこれでよかったのかとかも合わせて考えていきます。

 

映画「60歳のラブレター」橘夫妻の場合

出会い

橘孝平と妻ちひろの結婚は本人同士が望んで結婚したものではありませんでした。

恋愛感情よりも先に、仕事人間だった孝平は当時の支社長に言われるままに結婚しただけ。いわば政略結婚です。そこには愛なんてものはなく、ただただ流れのままの結婚でした。

別れ

やがて、夫婦は60歳を迎えます。孝平は定年を迎えると、重役となっていた会社からさっさと引退します。それは、彼が会社の老害を嫌い、自分もまたその一員となることを拒否したからです。

そして、彼には妻も知っている愛人がいました。孝平は仕事をやめた当日まっすぐに帰らずに愛人の元へ行きました。孝平がやっと家に帰ると、そこには身重になった娘とその彼氏がおり、妻は手料理を作って待っていました。

孝平の妻のちひろは真面目な性格で、いままで一度として夫に口答えすることはなく、そして影で夫を支え続けていました。

しかし、それも今日で終わることを娘に告げます。孝平達は話し合って、離婚をすることにしたのです。娘は、それをさも当然のように受け入れます。長年、仮面夫婦だった自分の両親を見てきたからです。

孝平は愛人と同居し、妻のちひろは今まで住んでいた住居に住むことになりました。

別れてから

孝平は愛人が経営している会社で共同経営者として新しく入社します。ちひろは、今まで働いたことがなかったのですが、老後に何もやらないというのはいけないと思い、翻訳家の家政婦として働き始めます。

しかし、しばらくすると二人の明暗が別れます。孝平は長年大手建設会社の専務として働いていたので、新しい考えを持つ若手社員の考えが現実的でないと否定します。

結果的に彼の考えよりも若手社員の案が採用され、自らが嫌っていた老害に自分がなっていることに気づきます。同時に、自信すら失ってしまうのです。

一方の、ちひろは翻訳家の雇い主に気に入られて、いままでしてこなかったような美容やおしゃれなどで、どんどんとあか抜けていきます。そして、作家仲間のパーティーに翻訳家と同席した際にベストセラー作家に声をかけられます。そして、デートに誘われるのです。

ちひろをあか抜かせた売れっ子翻訳家の正体はこちら
映画「60歳のラブレター」知的カップルの場合 

娘の出産

そんな中、橘元夫婦の娘が出産します。別れたとはいえ、娘にとっては親。二人を病室まで呼びます。そうして、孝平は変わった妻を目の当たりにし、娘の提案で車で家まで送っていくことになります。

孝平は愛人のところで、初めて料理をしたのですが失敗し、料理がいかに難しいものなのかを理解しています。そして、妻を家に送ると偶然お腹がが鳴り、家で食事をすることになります。

妻の久々の食事に、うまいと思わず声に出した孝平。ちひろは、初めてそういうことを言ってくれましたねと寂しそうに喜びます。

仕事について妻から聞かれた孝平は、大丈夫だとウソを付くのですが、さすが元妻。夫の状態をすぐに察知して、勇気づけます

そんな中で、孝平が新しく入った会社で事件が起こったという電話が鳴ります。慌てて支度をする元夫に対して、自然と体が動いてその手伝いをするちひろ。自分が無意識に手伝っていることに気がついて、もう外へ出てた元夫に対して小声でいってらっしゃいと言います。

孝平の復活と失敗

会社へ急遽戻った孝平は今の会社で起こっている事件が、自分が元いた会社の圧力によって起こっていることを察します。そして、単身元の会社に乗り込んでいきます。

孝平は会長に、過去のこの会社の不正な取引の証拠を握っているとして、刺し違える覚悟で圧力をかけることをやめるよう説得します。

結果、圧力をとりのぞくことに成功した孝平。妻の家を尋ねますが、門から覗いても家の光が見えません。そうこうしているうちに、妻とベストセラー作家が車で家に到着します。慌てて隠れる孝平。

ベストセラー作家はちひろに、昔行けなかったという北海道のラベンダー畑に行こう誘います。ちひろが迷っていると、強引に飛行機のチケットを渡し、去っていきます。

孝平は門の内側に隠れたので、妻に見つかってしまいます。そして、当然その話を聞いていた孝平はベストセラー作家がお前のことを騙しているに決まっている。ろくでなしだと罵倒します。

ちひろは、いままで一度も孝平に悪口をいってきませんでしたが、ついに爆発します。ろくでなしというのは、愛人を外で作って30年も妻を放っておく人のことだと言い放って家に入ります。

北島写真館の青年

そんなちひろの元に、北島写真館の青年が訪ねてきます。彼は夫の孝平と新婚旅行で、香川に行った時に立ち寄った写真館の館長の孫でした。

その写真館では、結婚写真を撮ったお客さんに未来の夫へ、妻へという手紙を書いてもらってそれを30年後に届けるというサービスを行っていました。

孝平は書かなかったのですが、ちひろはそれを書いていたので年をとった館長の代わりに孫が届けに来たというわけです。

ちひろはそれに目を通すと、夫にもそれを渡すように伝えます

孝平は娘の病院で自分の孫を覗いていました。そして、帰り際にその青年と会います。自分はそんなものを書いてはいないと言いますが、妻がそれを書いたと言われその手紙を受け取ります。

そこには自分に愛情がない孝平の事を知っているちひろの姿と、30年後も一緒にいれたら幸せであるという旨、画家志望だった孝平の絵をいつか見せて欲しいという旨が書いてありました。孝平はちひろの思いを知り、呆然と腰を下ろします。

そんな中、病院内では妻のことを思う男のギターが鳴り響きます。その曲はビートルズの名曲「ミッシェル」。恋人に愛を叫び続けるこの曲に、突き動かされた孝平は娘に家を借りると行って、かけ出しました。

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映画「60歳のラブレター」魚屋夫婦に訪れた悲劇

そして、家に着くと白いシーツに狂ったように絵の具で色を塗りだくっていきます

北海道のラベンダー畑

ちひろは、ベストセラー作家と一緒にラベンダー畑に来ていました。しかし、時期がずれていて少しも咲いていません。

そこへ、孝平が現れます。彼は、すべて捨ててきたと彼女に告げます。実際彼は、北海道へ来る前に今の会社に辞職表を出し、愛人とも別れていました。しかし、ちひろは突然現れた孝平に遅いわよと不快感を示します

去ろうとするちひろに、孝平は30年前の返事だと言って手紙を渡して去っていきます

ベストセラー作家の車の中で、ちひろは手紙を読みます。そこには、いままでのことに対する謝罪の言葉と、最後に君の望みを一つ叶えるという言葉が書いてありました。

窓の外を観ると、必死になってシーツを広げる孝平の姿が見えます。そこには孝平がシーツに描いたラベンダーの絵が風になびいていました

彼女は車を降り、孝平の元へと歩きます。あれでラベンダーのつもり?というちひろ。そして、私達どこで間違ったのかしらと尋ねます。孝平は30年前だろうと答え、もう一度やり直そうと告げます。

そして、二人はしっかりと抱き合います

まとめ

考察をしようと思ったのですが、ストーリーを書くだけで結構長くなってしまったので、一度ここでまとめようと思います。

考察はコチラ
映画「60歳のラブレター」橘夫妻の考察

今回は、橘夫妻のあらすじをまとめました。バリバリの仕事デキる男が、実は裏で愛人作っていて家庭崩壊だなんてなんとも嫌なヤツです。

しかし、そんな男にもしっかりと罰を与えてくれます。(最終的に救われるので罰が軽い気がしますが)

ちひろももっと早くに化粧や、自分を出すことを覚えていればこんな人と30年も一緒にいることはなかったでしょうに。

この「60歳のラブレター」には他にもいくつかの夫妻・カップルが出てきますが、この夫婦がもっとも何かが歪んでいる感じがします。

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