な~んか惜しい映画「THE 有頂天ホテル」何がいけなかったか
どうも管理人 katuです。
今回は、三谷幸喜監督の映画「THE 有頂天ホテル」について書いていきます。
この映画、たしかに楽しいんですが、なにか物足りなさを感じてしまいます。一体何がいけなかったのか。あらすじからはじめて、検証していきましょう。
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目次
映画「THE 有頂天ホテル」
一文あらすじ
大晦日にホテルで個性派のキャラクターが巻き起こす珍事
もう少し詳しくまとめていきましょう。
とはいえ、あまりに事件が起こりすぎるので、おおまかなやつだけ列挙。
・ デキる副支配人 新堂平吉の前に元妻が現れる。劇団員をやめたことを元妻には隠していたい新堂はホテルで次々と起こる珍事を解決しつつも、嘘に嘘を重ねていく。
・アルバイトのベルボーイの只野憲二は当日付で仕事をやめようとしていた。しかし、その日の慌ただしさのために1日だけ仕事を延長される。彼がやめた理由は、ミュージシャンを目指していたが、その夢を諦めて田舎に帰るからというものだった。
そんな中、演歌界の大御所。徳川膳武がホテルに泊まることに。友人に炊きつけられて、膳武の前で歌を歌うが…
・汚職問題でマスコミに追われている議員 武藤田勝利。政治家として、汚職の告発をしてヒーローになるか、それともすべてを引き受けても議員としてやりとげるか迷い、拳銃を部屋に持ち込む。
・武藤田の元恋人 竹本ハナ。普段は客室係として働いている彼女だが、偶然に大富豪の愛人の部屋にいたところを大富豪の息子に間違われてしまう。そうして、ハナも愛人役を続けているうちに大富豪本人がホテルに来ることに。
・大晦日の催しで呼んでいた腹話術師のアヒル ダブダブが逃げ出す。それをホテルの事件を解決する探偵 蔵人が探しだす。
などなど、それ以外にも色々と事件が起こりまくります。
何がいけないのか
私は正直、見終わった後 う~ん、なんとなく楽しかったな。 ってのがこの映画の感想でした。
別段感動するところもなければ、腹を抑えて笑う箇所もなく、なにか思想を得るものもない。観ているうちに時間が流れていって、いつの間にかドタバタして終わっていた。
そんな感じの映画でした。むろん、そういう映画の楽しみ方も有りだとは思いますが、自分としてはここまで豪華な出演者がいるのだからもう少し上手い魅せ方があったんじゃないかな~と思ったんですね。
ではなんでこんなあ~楽しかったなだけで終わってしまったのかを考えてみたんですが、
- 色々と出すぎてごちゃごちゃしている
- 話を繋げる線がありすぎる
- 主要人物のストーリーが中途半端
のかなと思いました。
THE有頂天ホテル スタンダード・エディション [ 三谷幸喜 ]
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色々と出すぎて、ごちゃごちゃしている
上に挙げたおおまかなあらすじだけでも、幾つかの話が出てきていますよね。実際は更にまだ出てきます。
大晦日のホテルで次々に起こる事件のドタバタ劇というのは非常によく表現できているとは思うのですが、いろいろな登場人物が出すぎて正直誰にも共感する暇がありません。
その場その場の表現とか、そういうので楽しさを出そうとしていますが、それではなにか物足りないのです。
話を繋げる線がありすぎる
この映画の醍醐味は、大晦日のホテルでのドタバタ劇。だとするならば、それ一つで大枠でくくって、最後はカウントダウンで終わるという話に持っていけばよかったんですが、一部それだけで終わらない物があります。
例えば、腹話術師のアヒル ダブダブが様々な場所に登場してシーンを繋げたり、夢を諦めたベルボーイの只野憲二の渡した品々が最終的には彼の元へと帰ってきたり。
観ていて、こ~すっきりとしたつながりではなくて色々と交差してしまっている印象でした。
主要人物のストーリーが中途半端
ネタバレになってしまうので、多くは語れませんが、主要登場人物のストーリーのラストが中途半端に終わる気がします。
・デキる副支配人 新堂平吉は大物政治家の武藤田勝利をホテルから逃しますが、最終的に武藤田はホテルからしっかりと逃げません
・武藤田も真実を暴露するか、銃で自分を撃つかなんて事をやって自分の意志を固めたかと思えば、すぐにその意見を翻してしまいます。
・ベルボーイの只野憲二は夢を一度は諦めましたが、再度ミュージシャンの夢を追うことを決意します。が、ベストなミュージシャンの力量を発揮できるところでなぜか観客側に回ります。
ココらへんのメインとして扱われる話すべて中途半端に見えてしまって、私はこの映画が楽しめませんでした。
まとめ
単なる楽しい、忙しい雰囲気を楽しむ映画としてはうってつけだと思います。
が、少しでも登場人物の背景が知りたいとか、もう少しこの登場人物の気持が知りたいなんて思ってしまうと、この映画はあまリに忙しすぎます。
楽しい雰囲気を楽しむ映画と言えそうです。
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